C1レベル|フランス語多読に!最後が快感のミステリ《Nymphéas noirs》レビュー

フランス語をまなぶ

自分に合う小説カテゴリ(ミステリ)を見つけた私、2冊目も読了しました!

今回読んだのは、Michel Bussiの《Nymphéas noirs》です。
最後にすべてがつながる快感ミステリです!ミステリ好きにはぜひ読んで欲しい〜〜。

ただ、前回読んだGuillaume Mussoと比べると、フランス語の難易度は上です…!
今回は、感想と難易度の比較、登場人物が多い小説を読み進めるコツもお話ししていきます!

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どうやって《Nymphéas noirs》を選んだ?

前回の《Demain》が「サクサク読める!」タイプだったので、 次はもう少し骨のあるミステリに挑戦してみたくなりました。

そこでChat GPTに自分の好みを伝えたところ、いくつかオススメされました。
その中で一番手に入りやすかったのが《Nymphéas noirs》です。

Michel Bussi《Nymphéas noirs》

ざっくりあらすじ(ネタバレなし)

ジヴェルニーに夜が明ける。
風車小屋の高みから、一人の老婦人が見守り、見張っている。村の日常、観光バス……さまざまな人影と人生を。中でも、ふたりの女性が際立っている。ひとりは睡蓮色の瞳をもち、愛と逃避を夢見ている。もうひとりは、まだ11歳でありながら、絵を描くことのためだけに生きている。このふたりは、嵐のような渦のただ中に巻き込まれていく。なぜなら、モネの村では、誰もが謎めいた存在であり、どの魂にも秘密があり、やがて起こる悲劇が、人々の幻想を溶かし、過去の傷をよみがえらせるのだから……。

これが本の裏面に書かれているあらすじを、Claudeを用いて和訳したものです。

ジヴェルニーは、モネの家があることで有名ですね。そんな小さな村が舞台です。
最初このあらすじを読んだ時、「八つ墓村的な村社会ホラー…?」と思ったのですが、違いました。

とある殺人事件を発端に、3人の女性(80歳を超えた老婦人・30代半ばの教師・11歳の子ども)を中心に物語が展開していきます。
奇妙な事件に隠された秘密とは一体何なのか…?

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ざっくり感想(ネタバレなし)

場面転換が多い!

登場人物も多め、そして人物視点で場面がころころ変わります。最初はついていくのがやっとでした。
段落変わるたび、「う…また違う場面飛ばされた…」「これ誰だっけ?」とちょっと辟易します(笑)
ここで脱落しちゃう方もいるかもしれません…!でもがんばって…!!

終盤まで読めない…

物語はちゃんと進んでいくんですが、残りページが少なくなっても終わりが見えません。
すべてが並行線という感じで、「モヤッとした終わり方だったらイヤだな…」と心配しながら読み進めていました。
かなり終盤になるまで、「この本おもしろいよ」とは言えなかったです(笑)

最後に一気につながる!

最後のほう、ここまでバラバラに見えていたものが、やっっっとつながっていきます!!!
ほんとーーーーーにスッキリしました。
自分が考えていたことは軸から違っていて、世界をひっくり返されたような感じでした。

ただ、それくらい驚く結末なのに、「どうしてその真相に思い至らなかったんだろう」「それしかないじゃん」と思うくらい、ぴったりハマる回答なんです。
結末を知ったうえで、もう一度頭から読み返したくなる小説で、実際斜め読みではありますが2周目もしました。

ちょっと気になった点

2回目に読み直した時、散りばめられた手がかりを見つけては、「うまいこと書かれてる!」と感動するかと期待していたんですが…。
「これは見破るの無理じゃない?」と感じました。

アイデア自体は大好きなんです! でも、それを成立させる(読者をだます)ための描写が不自然で、そこだけ惜しかった…。きれいな仕掛けとは言い難いかも…。

ただ、2周目読んでいて「なるほど!だからこうだったのか!」とつながる感覚は楽しめます!

フランス語学習にはどう?

難易度は、C1レベルと言っていいかなと思います。
Guillaume Musso《Demain》は、B2でも読める内容でしたが、それよりむずかしい!

理由は、前述していますがコンスタントに出てくる登場人物も多く場面転換も頻繁だからです。
私は毎日の通勤中など、少しずつ時間をかけて読んでいたので、特に「ん?どちら様?」となりがちでした。なので途中からメモを取りながら読んでいました。

あとは、語彙も高度と感じました。子どもがよく使う語彙など、ちょっとニッチです。
美術や印象派に係る描写も多いので、自分はそのあたりのボキャブラリーが弱いからかもしれませんが。
私はカフェや家で読んでいる時は辞書を引きながら、電車で読んでいる時は不明単語は無視で進めていましたよ〜。

もちろん1パラグラフすべてわけわからんという時は、AIに聞きながら読んでいました。
(特に詩の引用箇所は、ちんぷんかんぷん。ソッコーAIでした)

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読む時のコツ

この小説に関しては、メモしながら読んでみてください!(私はふだん小説読む時にメモ取らないタイプ)
人物相関図というよりは、人物の行動をメモしておくのがよいでしょう。
この人はXXして、この人は今YYでZZをしていて、などです。

でないと、場面転換のたびに「この人は…何してたっけ…」と思い出す作業が必要になり、心折れます。
モチベーション保つためにも、面倒ですがちょこちょこメモをオススメします。

あと、展開がなかなか見えてこないので、「私のフランス語能力のせいで、理解が及んでないのかも…」と自信がなくなります。
が!!!!どうか気にしないで読み進めてください!!!自信を持って続けてください!!!

まとめ:最後に「あ!」となるミステリが好きなら、ぜひ!

Michel Bussiの《Nymphéas noirs》は、 最後に一気にすべてがつながる快感を味わえる、骨太なミステリでした!

特に読み応えのあるミステリを読みたいという人には、非常にオススメな一冊です!
あとは、モネや印象派画家が好きな方も楽しめると思います。
原書を読み切れるか自信がない場合には、和訳版もありますよ〜。

そして、この小説はジヴェルニーが忠実に描かれているので、「ジヴェルニー行ってみようかな…」と新しい旅のモチベーションにもなるかもしれません!

最後に、私がジヴェルニー行った際の写真を載せておきます〜。モネの庭です。
本当にきれいでのどかで、いいところでしたよ!夏がイチオシ!

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