フランス語の関係代名詞quiとqueとは!?使い分けや読解のコツも伝授します!

フランス語をまなぶ

「関係代名詞」という言葉を聞いただけで、「うっ」となる方も多いのでないでしょうか?
英語の時から苦手を引きずっている方もしばしば…。

いかちゃん
いかちゃん

そもそも日本語にない文法だから、難しいんだよー!

ねても
ねても

わかる〜。まずは関係代名詞のquiとqueをマスターしよう!

理解すれば、会話の中でも割合すぐ使えるようになるよ!

それでは、関係代名詞の中でも最も使われる、quiとqueについて解説していきます!

関係代名詞とは、補足情報をくっつける接着剤!

例えば、「電車」という言葉だけ出てきたとして、
「電車…?どの電車!?電車がなに!?」ってなりますよね。

明日の10時に東京駅を発つ電車」かもしれないし、
私が毎朝乗っている電車」かもしれません。

こうやって「どんな電車?」という補足情報をくっつけるのに、
日本語だと接着剤は不要です。
明日の10時に東京駅を発つ」と「電車」の間に何もはさまってないでしょ?

ただ、フランス語だと接着剤がほしいのです。こんな感じ↓

le train qui part à 10 heures demain
電車 + 明日の10時に発つ
le train que je prends tous les matins
電車 + 私が毎朝乗っている

ちなみに語順は日本語と反対になります。
先に説明される単語先行詞がきて、そのあと補足情報関係節がきます。
先行詞という名前のとおり、先行詞はいつも関係詞節より先に出てきます!

では、関係代名詞を一文の中で見てみましょう。

Le train qui part à 10 heures demain est déjà complet.
明日の10時に発つ電車は、すでに満席だ。

Il y a beaucoup de monde dans le train que je prends tous les matins.
私が毎朝乗る電車には、たくさんの人がいる。

quiとqueの違いとは?

関係代名詞が、補足情報=関係節をくっつける接着剤となることは分かりました。
では、なぜquiとqueの2種類あるのかというと…接着剤の種類が違うのです…!

関係詞節に注目してみましょう。

qui接着剤【主格の関係代名詞】

le train qui part à 10 heures demain
関係詞節「明日の10時に発つ」の中で、欠けている語はなんでしょうか?

→「何が発つのか」という情報が欠けているので、主語が欠けていることになります!

主語が欠けている場合、接着剤はquiじゃないとくっつきません。
こういう関係代名詞を、主格の関係代名詞といいます。

que接着剤【目的格の関係代名詞】

le train que je prends tous les matins
関係詞節「私が毎朝乗っている」の中で、欠けている語はなんでしょうか?

→「何に乗るのか」という情報が欠けているので、直接目的語が欠けていることになります!

直接目的語が欠けている場合、接着剤はqueじゃないとくっつかないのです。
こういう関係代名詞を、目的格の関係代名詞といいます。

※直接目的語 … 動詞のすぐ後に何も伴わずに置く目的語

・・・

このように、関係詞節の中で主語が欠けていればquiを、
直接目的語が欠けていればqueを入れるという決まりがあるのです!

わかりづらい〜という方は、先行詞を関係詞節の中に入れてみるとよいです。
関係詞節の中で、先行詞が主語の位置に入ったらquiを、
直接目的語の位置に入ったらqueを使ってくださいね。

英語の関係代名詞との違い

関係代名詞の話を聞いていると、学生時代の英語がよみがえってきませんか?
いろいろ思い出してきたところで、混乱しがちな点をまとめました。

人・モノの区別はしない

英語の関係代名詞には、who(whom)とwhichがありました。
who(whom)は先行詞が人の時に、whichはモノに使いましたね。

なんと!フランス語の場合、先行詞が人か?モノか?の区別はしなくてOKです!

人だろうがモノだろうが、主格の関係代名詞ならqui / 目的格の関係代名詞ならque です。

関係代名詞は省略できない

英語だと、目的格の関係代名詞は省略することができました。
ところがフランス語では、主格だろうと目的格だろうと、関係代名詞は省略不可です。

英語の読解では、隠れた関係代名詞にかなり悩まされましたが…、
フランス語はこんなストレスとおさらばなのです〜!!

読解に出てきた時の倒し方

では、ちょっと大物の文章を読んでみましょう。

 Le garçon qui joue dans le parc est mon cousin. Il a trouvé ce ballon dans la maison de notre grand-père que nous avons rangée l’été dernier. Une fille qui est avec lui est une amie de l’école que j’ai rencontrée pour la première fois aujourd’hui.

ふんげー!!何がなんだかわからないよー!!!とプチパニックになります。
みなさま落ち着いて!順を追って倒していきましょう!

ステップ1 関係代名詞と思しきものに印をつける

間違えてもいいので、関係代名詞っぽい!と思うものにまず印をつけます。

 Le garçon qui joue dans le parc est mon cousin. Il a trouvé ce ballon dans la maison de notre grand-père que nous avons rangée l’été dernier. Une fille qui est avec lui est son amie de l’école que j’ai rencontrée pour la première fois aujourd’hui.

ステップ2 先行詞に印をつける

先行詞はわかりやすいですが、念のため印をつけます。
関係代名詞の直前にきている名詞が先行詞です。

 Le garçon qui joue dans le parc est mon cousin. Il a trouvé ce ballon dans la maison de notre grand-père que nous avons rangée l’été dernier. Une fille qui est avec lui est son amie de l’école que j’ai rencontrée pour la première fois aujourd’hui.

ステップ3 動詞に印をつける

どこまでが関係節かを判断していきたいのですが、それには動詞への注目が重要です。

 Le garçon qui joue dans le parc est mon cousin. Il a trouvé ce ballon dans la maison de notre grand-père que nous avons rangée l’été dernier. Une fille qui est avec lui est son amie de l’école que j’ai rencontrée pour la première fois aujourd’hui.

ご覧になるとわかりますが、一文の中に動詞が2つあります。
なぜかといえば、文章には必ず主語・動詞があり、
そして関係節の中にも必ず動詞があるからなのです。

2つの動詞をどう見分けるかと言えば、これはカンタンです。
関係代名詞に近い方が関係節内の動詞となります!

これを踏まえたうえで、次のステップにいきましょう!

ステップ4 関係節に印をつける

ここがメインどころですが、動詞の見分けができている我々に怖いものなしです。

関係節の動詞を見つけたら、そこから読み進めると、もう1つの動詞にぶち当たります。
これは、その文章の動詞です。つまり、関係節からはもう脱出しているのです。
ふつうの文章に戻ってきた証拠なのです。関係節の終わりを意味しています!

動詞にぶち当たらずにピリオドまで行ったら、ピリオドまでが関係節となります。

 Le garçon qui joue dans le parc est mon cousin. Il a trouvé ce ballon dans la maison de notre grand-père que nous avons rangée l’été dernier. Une fille qui est avec lui est son amie de l’école que j’ai rencontrée pour la première fois aujourd’hui.

赤字は関係節内の動詞です。黄色は、文章全体の動詞/ピリオドです。
関係代名詞と文章全体の動詞/ピリオドではさまれた、赤下線部分が関係節です!

ステップ5 和訳したかったら「関係節」+「先行詞」

文構造がわかればもう大丈夫!という人は、ここで離脱でOKです!
和訳しないと文章の意味がわからない…という人は、ステップ5もやりましょう。

まずは、先行詞と関係節を訳していきます。
和訳する時は、「先行詞」+「関係節」の語順になります!

最初の文章なら、「公園で遊んでいる」+「男の子」ですね。
あとは、残りの文章を訳せばOKです。
公園で遊んでいる男の子は、私のいとこです」こんな感じ。

この作業を続ければ、すべての文章を倒すことができますよ!

一応すべての和訳を置いておきますね。
「公園で遊んでいる男の子は、私のいとこです。彼はあのボールを、私たちが去年の夏に片づけた祖父の家で見つけました。彼と一緒にいる女の子は、今日私が初めて会った、彼の学校の友だちです。」

まとめ:分からなかったら印だらけにして読んでみて!

関係代名詞が入った文章を、最初から一発で読むなんて激ムズです。
楽譜だって最初はドレミがどれか分からないですもの〜。
カタカナでドレミを振っていくうちに覚えるものではないですか〜。

なので、どうか臆せずに印だらけにして、見やすくしてから読んでください。
そのうち目が慣れてきて、印要らずで読めるようになります!!

関係代名詞への理解が深まったら、今度は作文にもチャレンジしてみてください。
ちょっとずつふれあいを持つと、関係代名詞ともマブダチになれますよ。

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