ねても表現道場では、フランス語の表現を紹介していきます。
特に、「この表現の意味むず〜」とか「日本語で解説がないよ〜」など、
自分が理解に苦しんだものをピックアップしてお届けします!
今回は、《C’est l’hôpital qui se fout de la charité》です!
直訳すると、「病院が慈善をバカにしている」になりますが…
なんのこっちゃ???って感じですよね。
では、この表現の意味から解説していきますよん!
《C’est l’hôpital qui se fout de la charité》の意味
これは、「お前が言うな!」「どの口が言ってんの?」という意味の表現です!
誰かにバカにされたり、非難・批判された時に使います。
ツッコミワードなので、くだけた会話限定で使いますよ!
ちょっと皮肉っぽいですが、ユーモアなフレーズとして通ります。
友達や家族間の会話で、日本語でもよくこれ言う機会ありますよね〜。
最近の言い方だと、「特大ブーメランじゃん!」って感じですかね!
どんな感じで使う?
文脈はイメージしやすいかもですが、一応会話例文を置いておきます。

Euh… tu veux pas un peu ranger ta chambre ? C’est un petit bordel.
え〜ちょい部屋片付けたら?ちょっと散らかってるよ。

Haha… c’est l’hôpital qui se fout de la charité. Ta chambre est pareil !
いやいや…人のこと言えないって。ねてもの部屋も似たようなもんじゃん!
カジュアルな表現ですので、近しい間柄でご使用くださいませ!
言い換え表現もご紹介
ちょこっと言葉を変えた言い換え表現もあります!
★ C’est l’hôpital qui se moque de la charité
使い方に違いはありませんが、こちらの方が丁寧な表現になります。
そもそも「se foutre」はかなり粗野な言い方なんですよね〜。
だから子ども相手やちょっとフォーマルな場面で使うなら、「se moquer」を使いましょう。
ただ、フランス人(夫)から言わせると
「c’est l’hôpital qui se fout de la charité」の方がテンポ感がいいそうです。
「fout→de」が子音だけで発音でき、勢いを止めずに言えるらしく…。
確かに「あなたがそれ言うの!?」よりも「おまいう」の方がテンポ感いいですもんね。
(私は一度も使ったことないですが) ※「おまいう」は少し昔のネットスラングです。
語源は?
直訳だと本当の意味が伝わらないこの表現ですが、そもそも語源は何なのでしょう?
ざざっと解説すると、以下のような感じ。
「la charité」は、「思いやり、慈善」を意味しているのではなく、
その昔あった病院のような施設のことを指しています。
当時「慈善の兄弟会」「慈善の姉妹会」みたいな宗教団体が運営していた病院は、
語の転用(メトニミー)によって 「charité」という名前で呼ばれるようになりました。
そんなわけで、昔は「hôpital」も「charité」も同じ医療施設のことを意味していたのです。
この表現の元ネタは、リヨンにあった2つの有名な施設。
・Hospice de la Charité
・Hôpital de l’Hôtel-Dieu
2つの施設は200mの距離にあるご近所で、ライバル関係でした。
同じ医療施設なのに、お互い競い合っていたためにこの表現ができたのです。
両者は1796年に統合されたのですが、この表現だけが残ってしまったというワケ。
ちなみに最初は、「c’est la Charité qui se moque de l’Hôpital.」で順番が逆でした!
広まる途中で順序が反転して、今の形になったようです。
出典は以下のサイトです。フランス語で読んでみたい方はぜひ!

まとめ:便利なツッコミワードとして使ってね!
あまりこの表現を使うチャンスは少なめですが…、
親しい間柄の人との会話で、ツッコミをくりだせるよう準備しておきましょ!
ちなみに上記の語源の出典サイトですが、他の言い換えも載っていますよ。
「c’est le poney qui se fout du cheval.(ポニーが馬をバカにしている)」とか…
語を変えた言い方もおもしろいので、気になる方はご覧くださいませ!

へっへっへ、ぼくも考えてみたよ!
C’est le poulpe qui se moque du calmar !
(タコがイカをバカにしている)


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