大学入学で新生活が始まるみなさま!第二外国語どれにしよう〜と悩みますよね。
私は、18歳でフランス語を第二外国語に選んでから学習歴10ウン年になります。
フランス語選択にして良かったと思った点と、「うーむ」と思った点を、
自分の経験に基づいて紹介していきます〜。
ちなみに私は第二外国語選択で悩みませんでした。
理由は、「フランスのパンが好きだから」というものでした(単純)。
あの時フランス語を選んだことを後悔していませんが、
「もうちょっとよく調べておけば…」と思ったことも何度かあります。

フランス語が候補にある方、参考にしてみてね!
フランス語で良かった!
英語とリンクする点が多い
英語とフランス語は語派が異なります。
しかしながら11世紀〜14世紀ごろまで、フランス人がイギリスを征服した歴史があるため、
2つの言語は似ている部分が多いのです。
詳しい歴史を知りたかったらこのサイトがオススメ!▼

例えば、「conversation/会話」は英語もフランス語も綴りが同じです。(読み方は違う)
他にもこういう単語がいーっぱいあるのです。
そして文法や語順も、似ている部分が多いです。
主語がなくならない点などですね。(スペイン語やイタリア語は主語を言わなくてOK)
なので、フランス語学習を続けた結果、私は英語が飛躍的に上手くなりました!
反対に、もともと英語ができる方は、英語でフランス語を学ぶと非常に速いはずです。
英語も相乗効果で伸ばしていきたいな、という方にオススメの第二外国語です!
発音がラク
「フランス語は発音が難しい!」とよく言われますが、そうでもないという印象です。
もちろん発音しづらいアルファベットはあるのですが…(Rなど)。
でも私は「英語より発音が簡単!」と思っています。
それは、抑揚やアクセントの位置を考えなくて済むからです。
英語だと、「elevator/エレベーター」という単語の場合、
「e-le-va-tor」という4つの音節の中で、どこにアクセントを置くか?問題があります。
(正解は、1つ目の音節である「e」ですね!)
ところがフランス語の場合、アクセントはありません。抑揚なくそのまま読めばOK。
逆も然りで、フランス語話者にとって日本語の発音は、抑揚の点で言えば簡単みたいです。
また、フランス語は英語と違い、
規則どおりに書かれているアルファベットを読めば、正しい発音に行き着きます。
英語は「read」と同じ綴りで、現在形なら「/riːd/ リード」過去形なら「/rɛd/ レッド」と、
異なる読み方をしますよね。
そして「there」と「their」は同じ「/ðɛr/ ゼア」という読み方なのに、異なる綴りです。
対してフランス語は例外がほぼないので、初見の単語でも規則どおりに読めばOKなんです!
(まあその規則を覚えるのにちょっと苦労しましたけど…)
ラテン語系の他言語に手を出しやすい
今ちょこっとスペイン語を勉強していますが、
単語も文法も似ていて、ま〜わかりやすいこと…。
例えば「感じが良い」という形容詞は、フランス語だと「sympatique/サンパティック」で、
スペイン語だと「simpático/シンパティコ」です。
英語でこれに似た単語はないので、フランス語経由すると覚えやす〜という感じです。
イタリアからの輸入食品のパッケージも、「あら、なんだか分かっちゃうわ」という感じ。
書き言葉だけでなく、話し言葉もなんとなく伝わることも。
実際スペインでタクシーの運転手さんにフランス語で話したことがあるのですが、
会話がなんとも成立していました。
ゆくゆくはスペイン語やイタリア語もやってみたいんだよね〜という方には、
英語とも似ているフランス語は、橋渡し的な意味でスタートに良いかもです!
ここをもうちょっとよく調べておけば…
私はあまり音が好きじゃなかった
「フランス語は音がきれい!」というのはよく聞くと思いますが、
当初、私はあまりこの音が好きではなく…。
シュワシュワしていてイマイチ気合いが入らない音のように感じていました。
もっと自分が「カッコいい!しゃべれるようになりたい!」
という言語を選択すれば良かったな〜と思う時期もありました。

今は散々やりすぎて、音が好き嫌いの次元ではなくなったけどね!
日本で就けるフランス語を使う仕事が少ない
これは今でも気付かされることがしばしば…。
フランス語を使う求人を見てみても、フランス語だけでOKという求人は少なめです。
併せて高い水準の英語能力も求められることが多いです。
また、医療通訳や警察の通訳人の募集を見ても、フランス語の募集は少ないです。
というのも、日本にいる外国人の中で、フランス語話者は少ないからですね〜。
法務省発表の在留外国人数を見てみると、多い順に、
中国、ベトナム、韓国、フィリピン、ブラジルとなっています。
こういうのを見ると、「中国語や韓国語のほうが仕事に活かせたかな〜」とか、
「スペイン語を勉強してから、似ているポルトガル語に手を出していれば…」などと思います。
まとめ:フランス語は応用が効く!
今回はあくまで「自分が実際に感じたこと」ベースでお話ししていますが、
端的に言うと、フランス語は応用が効くという点でオススメ!です。
英語やラテン語系の他言語の学習も視野に入れるなら、ピッタリ!
反対に、「フランス語は世界中で話されている」と言いますが、
日本で生活する中ではお役立ち場面が少ないという印象です。
「せっかくやるなら、第二外国語と長く付き合いたい!」という方は、
こんな視点で選んでみても良いですよ〜。
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