DELF/DALFと仏検を比較!どっちを受けるべき?

テスト対策

フランス語学習において、もっとも有名な試験2つと言えば、DELF/DALFと仏検です。

いかちゃん
いかちゃん

当面の目標として試験を受けようと思うけど、どっちがいいかな?

DELFの一番カンタンなのと、仏検のカンタンなやつなら、どっちが受けやすい?

ねても
ねても

今のモチベーションや自分の目標を鑑みて決めるとよいよ!

2つの試験のレベル対応表も見ながら、一緒に考えよう!

ちなみに、そもそもDELF/DALFとは?という方は、以下の記事をご参照ください!

レベルを比べよう

DELF/DALFは全部で6つのレベルに、仏検は7つのレベルに分かれています。
だいたい2つの試験のレベルは、以下の表のように比較されます。

※参考(東京日仏学院サイト

なので冒頭でいかちゃんが、「DELFの一番カンタンなのと、仏検のカンタンなやつなら…」
と言っていましたが、一番カンタンなレベルで比べるとかなり差があります。
始めたてで真っ先に試験を受けるのであれば、仏検5級になるでしょう。

また、この表を見ていると、
「仏検3級に受かったら、DELF/DALFのA1にも受かるのね!」と思うかもしれません。
が、それもちょっと違います…。

というのも2つの試験の性質が、かなり異なっているからなのです。

試験内容の違い

DELF/DALFはアウトプットが大事!

DELF/DALFは、A1からすでに「文書作成」と「口頭表現」の試験パートがあります。
アウトプットする力が求められるのです。

対して仏検5〜3級には、「文書作成」も「口頭表現」もありません。
文法や語句の穴埋め、そして記述式ではなく選択問題が中心です。
準2級から始まる「個人面接」までは、アウトプットをする機会がないのです。

仏検は文法の勉強が必要!

では、DELF/DALFのほうが難しいか?というと、そうでもなく…。

仏検では3級の段階で、接続法や条件法といった難しい文法問題が出てきます。
が、DELF/DALF A1では、複合過去くらいまでできていれば十分!
直接的な文法問題も出てきません。
読んで理解できればOKというレベルなので、仏検のほうが圧倒的に文法力を問われます。

【ねても見解】ハードルが低いのはどちら?

結論から述べると、仏検のほうがハードルが低いです。あくまで個人の見解ですが〜。
その理由は、大きく2つあります。

仏検のハードルが低い理由① 対策しやすい

まず、DELF/DALFは問題文がすべてフランス語で書かれています。
その時点で「うっ」となる人もいるかと…(私はなった)。

そして、日本で手に入る対策本が、仏検対策本のほうが多いです。
DELF/DALFももちろん対策本ありますし、インターネットで購入もできます。
が、フランスで作られている本なので、お値段が高めかつフランス語で書かれています…。

さらに、すでに申し上げたとおり、DELF/DALFはアウトプットする力が求められます。
「文書作成」と「口頭表現」は、自分で練習したとして、丸つけが難しいですよね。
その点仏検は、3級まではほぼ選択式
記述も語の記入があるくらいで、自分で解いて、解答さえあれば自分で丸つけできます。
自習しやすい点も大きいですね〜。

仏検のハードルが低い理由② 受験料が安い

DELF/DALFの受験料は、A1で10,000円、B1で19,000円、C1で28,000円と、お高めです。
(お値段は変わるかもしれないので、DELF/DALFのサイトをチェックしてね)

仏検は、5級で5,000円、3級で7,000円、2級で10,000円と、お手頃です。
(こちらも同様、仏検サイトをチェックしてね)

DELF/DALFは、「高いから絶対合格せにゃ〜!!」と思うので、その点ではよいです!
が、「とりあえず試験受けてみよ!」という軽い感じであれば、
仏検のほうがとっつきやすいな、と思います。

【ねても見解】ためになるのはどちら?

フランス語学習の目的によって、どちらがためになるかは異なります。

DELF/DALFがためになるケース

フランス語をコミュニケーションで実際に使うことを考えるなら、DELF/DALFです。
アウトプットの練習があるため、DELF/DALF対策は非常によい訓練になります。

また、前述したように、DELF/DALFは国際的な資格です。
フランス語圏での留学・就職を考えているなら、とっておくのが吉です。
自分のフランス語能力を示すのに、DELF/DALFのディプロムが使えるからです。

仏検がためになるケース

日仏翻訳をしたい・フランス語を日本語で教えたいなど、
日本語と繋げてフランス語を使っていきたいという場合には、仏検がオススメです。

早い段階から高度な文法問題が出てくるため、仏検対策をすることで文法理解が深まります。
準1級からは、和文仏訳の問題も出てきます。

また、1級合格者は国家資格である「通訳案内士」のフランス語筆記試験が免除となります。
将来は「通訳案内士」を目指しているという場合も、仏検をステップにするとよいです。

ねてもが受けた試験紹介

私は、DELF/DALFと仏検どちらも経験しています。
以下のとおり試験を受けました。いずれも合格しています!

  • フランス語学習2年目:仏検3級
  • フランス語学習3年目:仏検準2級
  • フランス語学習7年目:DELF B1
  • フランス語学習8年目:DELF B2

5〜7年目は社会人だったので、ちょっとブランクがありました。
なので、「え!7年やらないとB1受からないの!?」とビビらないでください!
あくまで私のは参考で!

どのテストも、自分のフランス語学習においてブーストになったと思っています。
仏検は時制を中心とする文法の基礎固めや、ベーシック単語の暗記に超有用でした。
フランス留学中も、文法の成績だけはいつもトップでした(これ日本人あるある?)。

対してコミュニケーションはからっきしでした。
そこでB1対策をしたところ、フランス語を構成する力がグッと上がりました。
フランス語を話す勇気や、自分の意見を論じるおもしろさも、ここで学びました。
(英語学習もそうですが、自分の意見を発する機会の多いこと多いこと…)

試験対策は体力要りますが、その分フランス語ガンガン上がりますよー!

まとめ:どちらの試験も、違う意味で有用だよ!

それぞれに異なるむずかしさがあるので、2つとも受ければ確実にフランス語は伸びますが…
大変ですしお金もかかりますよね。

なので、「自分は将来どんなふうにフランス語を使いたいかな?」とか、
「今モチベーションが下がっているから、得意そうなほうにしよう!」
「いや、苦手対策のためにこっちを受けよう!」などなど、
自分の状況に合わせて選んでみてくださいねー!

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