突然ですが、「その答え知ってたよ」と言いたい時、フランス語でどんな文章をつくりますか!?
英語だと「I knew the answer.」って言うよね!
「know」は状態動詞だから進行形にしちゃいけないって習ったもん!
フランス語でもきっと進行形にしちゃいけないはず…。
過去進行形を作る半過去形を避けて、
複合過去形を使って「J’ai connu la réponse.」かな!?
確かに、英語から考えるとそうなるよね!
でも正解は「Je connaissais la réponse.」になるのだ!
ここでモヤっとしたのは、いかちゃんだけではないはずです!
「connaissais」と半過去にしたら、英語の過去進行形と同じ意味になるのでは?
状態動詞を進行形にしてはいけないのでは? と思いたくなります。
英文法との違いに触れながら、モヤモヤを解決しますよ〜!!
半過去は過去進行形だけを作るのではない!
結論から先に申し上げてしまうと、フランス語の半過去形は、
過去進行形のみを作るのではないのです。
フランス語の半過去形で作れるのは、以下の3つです。
- 過去の進行中動作(=過去進行形)
- 過去の習慣
- 過去の状態
「connaitre/知る」という状態動詞を過去にする場合は、
3. 過去の状態にあたるため、半過去形を使うわけです。
つまり、英語では「過去進行形(be 〜ing)」と「過去の状態(過去形の活用)」は、
異なる動詞の活用をしていたのに、
フランス語では同じ活用=半過去形で「過去進行形」も「過去の状態」も表しちゃうのです!
だから、冒頭の「その答え知ってたよ」という文章は、
進行形だからではなく、状態動詞の過去形だから半過去形になっていたんですね〜。
早くもモヤモヤ解決〜!
フランス語で状態動詞を過去形にしたい時は、
すべて「半過去形」を使えばいいわけね!オッケー!
ううう…そう思いたくなるよね…。
でも状態動詞は、半過去形だけでなく複合過去形にもなるのだ…。
フランス語の状態動詞は、複合過去にも半過去にもなる!
例えば、「appartenir/所属する」という動詞で考えてみます。
英語だと「belong」です。状態動詞なので、進行形にできない動詞として英語では習いました。
半過去では、「過去の状態」を表せるため、「appartenir」で過去の文章を作るなら、
「J’appartenais à un club de football./私はサッカー部に所属していた」
となりますよね。
ところが。
「J’ai appartenu à un club de football pendant 3 ans./私はサッカー部に3年間所属していた」
と、複合過去を使っても言えるのです…。
なぜか?それは、上記の文章では「pendant 3 ans/3年間」とあるように、
過去の特定の時点で終わったことが示されているからなのです。
《pendant + 時》のように、終わりが明らかな文章、
「完了」のニュアンスが含まれている文章のときは、複合過去形を使います。
《pendant + 時》以外だと、《tout + 出来事》も複合過去形OKです!
「tout l’été/夏の間ずっと」とか「toute la journée/1日中」とかですね。
「tout/すべて」と言っているくらいなので、
全体が把握できている=「完了」していることがわかりますもんね。
そんなわけで、フランス語で「完了」のニュアンスを伴う文章は、
たとえ状態動詞であっても複合過去形にもなるのです。
下に英語との対応表を作ってみましたのでご参照くださいませ〜。
英語とは、様相がまったく違うことがお分かりいただけるかと…。
英語と比較してわかりやすくなるひともいれば、
違いすぎてわけわからなくなる!というひともいます。ここはお好みで!
(わたしも最初は切り離して考えました)
まとめ:半過去形の用法は3つある!
「半過去形=過去進行形」で覚えてしまうと、間違いのモトになります。
用法が3つあること、そして場合によっては複合過去形にもなることを覚えておきましょう!
それぞれの用法について詳しく知りたい!
複合過去形と半過去形の違いに注目したい! という方は、下記記事もご覧ください〜。
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