ねても表現道場では、フランス語の表現を紹介していきます。
特に、「この表現の意味むず〜」とか「どこにも日本語で解説がないよ〜」など、
自分が理解に苦しんだものをピックアップしてお届けします!
今回は、《Ne pas avoir la lumière à tous les étages》です!
直訳すると、「すべての階に明かりがついていない」になりますが…
もちろん言葉どおりの意味にはなりません。
では早速、この表現の意味から学んでいきましょ〜!
《Ne pas avoir la lumière à tous les étages》の意味
直訳した「すべての階に明かりがついていない」から、
意味の想像がつくかもしれません。
これは「抜けてる」とか「考えが浅い」という意味になります。
例えば、誰かのおマヌケエピソードを聞いた時、
「えー、彼はちょっと抜けてるねえ…」なんて言いたい時に使います。
どんな感じで使う?
イメージしやすいように、会話例文を置いておきます。

Écoute, Ika-chan ! Aujourd’hui, j’ai mis deux chaussures différentes…
聞いてよいかちゃん!今日、左右違う靴を履いてきちゃったよ…。

Euh… là, tu n’as pas la lumière à tous les étages…
ええ…それは抜けてるね…。
ちなみに主語は自由に変えてOKですよ!
抜けちゃったことをした人を主語に置いてくださいね。
言い換え表現もご紹介
実はこの表現、同じ意味の言い換え表現が結構あるんです!
★ ne pas avoir inventé l’eau chaude
【直訳】お湯を発明していない
(例文) — Il paraît qu’il a commandé 1,000 ordinateurs par erreur…
— Sérieux ? Il n’a vraiment pas inventé l’eau chaude…
「あいつ間違えてPCを1,000台注文したらしいよ…」
「マジで?アホじゃない?」
➡︎「l’eau chaude(お湯)」を「le fil à couper le beurre(バターを切るための糸)」
に変えてもOK!
★ Ne pas être le couteau le plus aiguisé du tiroir
【直訳】引き出しの中で一番尖ったナイフではない
(例文)— La capitale de l’Allemagne, c’est Amsterdam, non ?
— Oula… t’es pas le couteau le plus aiguisé du tiroir…
「ドイツの首都ってアムステルダムだよね?」
「おお…お前あんまり賢くないな…」
➡︎「一番〇〇な△△ではない」という形の表現は、応用して使われがちです!
私が聞いた中で好きだったのは、次の表現です(笑)
★ Ne pas être le pinguoin qui glisse le plus loin
【直訳】一番遠くまで滑るペンギンではない
(例文)— Elle ne comprend toujours pas comment allumer le four
— Ah ouais… elle n’est pas le pinguoin qui glisse le plus…
「あの子いまだにオーブンの使い方を理解してないのよね」
「うーん…あんまり頭が良くないね…」
➡︎メジャーな表現ではないのですが、かわいくて好きな表現です!
どんどん新しい表現が生み出されていくので、
このほかにもたくさんの言い換えがあります!
気になる方は、以下のサイトを読むとおもしろいですよ。
まとめ:「抜けてるねー!」って言いたい時に使ってね!
とっても直接的な言い方をしてしまうと「T’es con ? (バカなの?)」なんですが、
これだとケンカになりかねないので、表現を使って冗談っぽく&マイルドに伝えましょう!
たくさん言い方があるので、自分のお気に入り表現を見つけてくださいね!
慣れてきたら自分で「一番〇〇な△△ではない」というかたちの表現を
作ってみるのもおもしろいですよ!

私が考えてみた表現は、
Ne pas être le lapin qui mange le plus de carottes
(一番多くニンジンを食べるうさぎではない)
ちょっとかわいくないー!?
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