フランス語で会話している時やメッセージでやりとりしている時、
「もっと自然な返しができれば…!」と思うことはありませんか!?
私は思いました!!苦悩しました!!!

「C’est vrai」とか「Je pense」とか、
決まったフレーズをいつも使っちゃうんだよねえ〜。
そこで今回の記事では、「このフレーズ便利!」とか
「フランス語話者がよく使うな〜」と私が感じたものを集めました。
カジュアルな表現多めなので、オフィシャルなシーンで使いたい方は要注意です!
ナチュラルな会話をパワーアップしたい方、ぜひ参考にしてみてください!
共感・同意
超超超使うのが共感・同意のフレーズですよね。
会話の基本とも言えるので、レパートリーを増やしましょう!
Grave
「深刻な、重大な」という意味の形容詞 grave ですが、単体で相槌になるんです。
意味は「マジでそれ!」。強い同意を示す時に使います。
(例)— Il fait trop chaud aujourd’hui…(今日暑すぎ…)
— Grave !(マジでそれな!)
なお、とても口語的なのでかっちりした場面では使用を避けた方がベターです。
丁寧に言いたい時は、「Tout à fait」を使うと良いですね!
On dirait
dirait は dire の条件法です。
「On dirait」は「そうみたいだね」「そうらしいね」という意味になります。
実際そうかは分からないけれど同意したい時に使えます!
(例)— Il est déjà rentré ?(彼はもう帰ったの?)
— On dirait. Sa veste a disparu aussi.(そうっぽいね。上着もなくなってるし)
ちなみに「On dirait que + 直説法」で「〜みたいだ」という文章も作れます!
(例)On dirait qu’il aime bien le natto.(彼は納豆を気に入ったみたいだ)
リアクションいろいろ
C’est dingue
直訳すると「それは狂っている」という意味ですが、
「すごい!」「信じられない!」という意味で使います。
ポジティブでもネガティブでも、驚きのリアクションをしたい時に使えますよ。
(例)— Mon chat ouvre les portes tout seul !(うちのネコ、自分でドア開けるよ!)
— C’est dingue ! On dirait un humain !(やば!人間みたいじゃん!)
Tu rigoles
動詞 rigoler は「笑う、ふざける」という意味の動詞です。
「Tu rigoles」になると「冗談でしょ!?」というカジュアルな表現になります。
これも驚きのリアクションですが、「信じられない!」というニュアンスで使います。
(例)— Le billet de concert coûte 200 euros.(コンサートのチケット200€だよ)
— Tu rigoles ? C’est trop cher !(うそでしょ?高すぎ!)
なお、怒っている時や呆れている時にも使えますよ〜。
「ふざけてんの?」という意味合いになりますね。
(例)— Je te laisse faire la vaisselle.(皿洗いよろしく)
— Tu rigoles ? J’ai déjà tout cuisiné !(は?私が全部料理したんだけど!)
「Tu rigoles ou quoi ?」と言うと、怒りのトーンマシマシって感じです。ひー。
T’iquiete
動詞 s’inquiéter の命令形なのですが、「心配して!」という意味ではありません。
「心配しないで!」「大丈夫だよ!」など、安心してほしい時に使う前向きなリアクションです。
(例)— Je suis trop stressé pour l’examen…(試験のことでストレスやばい…)
— T’inquiète, ça va aller !(大丈夫、うまくいくって!)

否定形じゃないのに逆の意味になるなんて変じゃない?
いかちゃんの疑問もごもっとも!
実は、正式には「Ne t’inquiète pas」なのですが、
否定の ne … pas が口語の簡略化で省略化されているのです。
なのでもちろん「Ne t’inquiète pas」「T’inquiète pas」と言ってもOK!
Tu m’étonnes
直訳だと「あなたには驚かされる」ですが、実際には驚いておらず、
むしろ反対で「驚かないよ」「だと思った」という意味になります。
想像どおりのことを言われた時に使うリアクションです。
(例)— Elle a encore oublié son parapluie.(彼女また傘忘れてる)
— Tu m’étonnes. (またかよ)
(例)— J’ai mangé tout le gâteau moi-même.(ケーキ全部ひとりで食べちゃった)
— Tu m’étonnes !(だろうと思った!)

これも「T’iquiete」みたいに否定形の省略なの?
答えはNON!「Tu m’étonnes」は、否定形の省略ではなく皮肉の表現なのです。
フランス語では、皮肉を言ってわざと正反対の意味を伝える表現が結構あります。
なので、「T’iquiete」は「Ne t’inquiète pas」でも同じ意味で使えましたが、
「Tu m’étonnes」は「Tu ne m’étonnes pas」とは言わないので要注意です!
明言回避
相手から質問されたけれど、強い意見がなかったり、
現時点ではっきりお返事できなかったり、明言を避ける時に使えるフレーズです!
Ça m’est égal
直訳すると「私にとっては同じことだ」という意味ですが、
「どっちでもOK」というニュアンスになります。
二択の質問をされて、どちらでもいいかなと思う時に使えます!
(例)— Tu veux du thé ou du café ?(お茶がいい?それともコーヒー?)
— Ça m’est égal.(どっちでもいいよ。)
ただ、冷たいトーンや怒ったトーンで言うと、
「どうでもいい!」というニュアンスになってしまいますので要注意!
On verra
verra は voir の未来形ですが、「On verra」になると
「そのうち分かるよ」「とりあえず様子を見てみよう」という意味になります。
なんとも言えず断言を避けたい時や未来に委ねたい時に使います。
(例)— Comment s’est passé ton examen ?(試験どうだった?)
— J’ai fait de mon mieux. On verra !(ベストは尽くしたよ。結果に期待!)
(例)— Tu crois que la fièvre va baisser demain ?(明日には熱下がるかな?)
— On verra…(様子見だね…)
例文2つのように、期待・不安どちらのニュアンスでも使えます。

日本語にピタッとハマる訳がないんだよね〜。
だから意味を掴むのが難しいけど、フランス語では頻出!
まとめ:親しみを込めて会話してみて!
紹介したフレーズはいずれも頻出ですので、フランス語話者同士の会話や、
ドラマ・映画の中でもよく聞こえてくるはずです!
「まだ使う勇気でない…!」という人は、まずは「どんな時に使っているのかな?」と
注意して聞いてみてることから始めてみてください!
「こういう場面で使うのね〜」と掴めてきたら、親しい人との会話でいろいろ試してみましょ!
コメント