複合過去と半過去ってなにがちがうの!?使い分けをマスターしよう!

フランス語をまなぶ

過去形も習ったし、昨日あったことでもお話しようかしら~ってとき!!!

いかちゃん
いかちゃん

ん?まてよ?複合過去と半過去、どっちを使えば・・・?

ってなりません!?わたしはめちゃめちゃなりました!なんで過去形ふたつあるんだ~!?
そんな複合過去と半過去の使い分けを、この記事でマスターしましょう!

カンタンなおさらい

複合過去 

まず習うのがコチラの過去形。「助動詞avoir / être + 動詞の過去分詞」で作れますよね。

例 Je suis allé dans un restaurant de Kushikatsu hier soir. 
  ジュスィ ザレ ダン ザン れストろン ドゥ クシカツ イエ ソワ
  昨日の夜、串カツ屋に行きました。

半過去

そして次に習うのがコチラの半過去。半過去の活用というものがありましたね~。

例 Tous les kushikatsus étaient délicieux. 
  トゥ  レ  クシカツ  エテ  デリシゥ
  串カツはどれもおいしかった。

半過去形の用法はいろいろあるので、複合過去と比較しながらこのあと掘り下げます!

本題:2つの過去形のちがいは?

まずは「純粋な過去」に注目しよう!

2つの過去形が混同する原因の1つに、半過去には複数の用法があるということ。
いろいろな用法を覚えているうちに、訳がわからなくなってきます。
なので、半過去のいくつかの用法の中でも、まずは「純粋な過去」に注目しましょう!

「純粋な過去」について話したい場合、その動詞が
アクション(行動)だったら複合過去コンディション(状態)だったら半過去
を使います!!!!この基本ルールをはじめに頭にいれてほしいです!!!

わたしはビールを注文した【注文する】というアクション→ 複合過去!
店員さんは感じが良かった【感じが良い】というコンディション→ 半過去!
ナナコは遅れて店に着いた【着く】というアクション→ 複合過去!
店にはたくさん人がいた【いる】というコンディション→ 半過去!
ねても
ねても

「この動詞はアクションかコンディション、どっちかな?」と迷ったら、
5秒以内でやめられるかどうか、を考えるよいと言われているよ!
5秒以内にやめられる→アクション、やめられない→コンディション だよ!

発展① コンディション動詞でも複合過去にできるケース

基本ルールが頭に入ったところで、早速そのルールを発展させます!
まずは、コンディション動詞でも複合過去にできるケースです。

コンディション動詞を複合過去にするケース

簡潔に言うと、コンディション動詞で作られた過去の文章であっても、
そこに「完了」のニュアンスがあったら、それは複合過去形にしなければいけません!

例 Elle a été malade pendant une semaine.
   エラ エテ マラッドゥ ポンドン ユンヌ スメンヌ

  彼女は1週間、体調を崩していた。

1週間」という過去の期間(終わりがわかる期間)体調を崩していた という、
「完了」した事実について話しているのです!だから、複合過去形になります!

pendant + 時間 以外にも、toute la journée や tout mon enfance なども
「完了」した事実について話すときに出てきます。
「tout」は「すべて」なので、全容が明らかになっている=完了している
感じがしますもんね〜。

これが半過去の文章の場合、「完了」ニュアンスを示す、
過ぎ去った期間「1週間」とは一緒に使えません。
半過去は、ある時点で継続中の事柄について話すときに使うからなのです。

例 Elle était malade la semaine dernière.
   エレテ   マラッドゥ ラ スメンヌ デるニエーる
  彼女は先週、体調を崩していた。

「完了」した事実について示すのではなく、
ある時点で終わっていないことを示す文章になっていますよね。そこが違いです!

発展② アクション動詞でも半過去にできるケース

続いて、アクション動詞でも半過去にできるケースを見ていきます。
これは半過去の用法として、2つ覚えてくださいね!!

アクション動詞を半過去にするケース ①過去の進行中アクション

アクション動詞を半過去形にした場合、【過去進行形】の意味になります。

例① Nanako travaillait dans ce restaurant avant.
   ナナコ  トらヴァイエ ダン ス れストろン  アヴォン 
   ナナコは以前、この店で働いていた

んね?「~(し)ていた」と、【過去進行形】になっていますでしょ?
もうひとつ例を見てみると、複合過去との対比でわかりやすいですよ。

例② Quand Nanako est arrivée au restaurant, un serveur préparait une table pour nous.
   コン ナナコ エ タりヴェ オ れストろンアン セるヴーる プれパれ ユンヌ ターブル プる ヌ
   ナナコが店に着いた時、一人の店員がわたしたちの卓を準備していた

「ナナコが店に着いた時」を起点にして、
「卓を準備していた」と進行中の動作であることがわかります。

「進行していた」ニュアンスを出したい時には、アクションでも半過去形にするのです!

ATTENTION

「進行していた」ニュアンスではなく「完了」のニュアンスが出ると、
コンディション動詞のときと同じく、半過去形は使えません!
「~(し)ていた」と訳せたとしても、複合過去を使います!

(誤)Elle travaillait dans ce restaurant jusqu’en 2022.
(正)Elle a travaillé dans ce restaurant jusqu’en 2022..
   彼女はこの店で2022年まで働いていた。

すでに終わった「2022年まで」のことを話しているので、「完了」のニュアンスが出ます。
そうなると、「完了」の意味を持つ複合過去形を使うわけです。

→ 期間の終わりが明示されているなど、「完了」が明白である場合は、
進行アクションだろうが、コンディション動詞だろうが、半過去を使わず複合過去を使うのです!

アクション動詞を半過去にするケース ②過去の習慣

アクション動詞を半過去にした時、もう一つの意味が【過去の習慣】です!

例① J’allais souvent dans ce restaurant avec mon copain le week-end.
    ジャレ スーヴォン ドン ス れストろン アヴェック モン コパン ル ウィーケン
   私は彼氏と週末に、よくその店に行っていたものだ
例② Il mangeait toujours des frites là-bas.
   イル モンジェ トゥージュ― デ フりット ラバ
   彼はそこでいつもポテトフライを食べていたものだ

【~たものだ】といった感じで、過去の習慣についての説明になっています。

まとめ:自分が言いたい過去形を分類しよう!

過去形でしゃべりたいことがある場合、以下の分類にしたがって
複合過去 or 半過去 の判断を行いましょう!

基本ルール【純粋な過去】
過去のアクションについて言いたかったら・・・複合過去
過去のコンディションについて言いたかったら・・・半過去 ※

発展①【コンディション動詞だけど複合過去を使うとき】
→「完了」のニュアンスがあるとき!

発展②【アクション動詞だけど半過去を使うとき】
過去に進行中のアクションについて言いたいとき!(でも「完了」のニュアンスがあったら複合過去)
→過去の習慣について言いたいとき!

こんな感じです!まずは用法をおさえて、自分の表現したい過去形をマスターしましょう!

半過去形を、英語の過去進行形と比較しつつ説明している記事もあります▼

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